レーヴン Raven | アニマルメディスン
「幸運をはこぶ使者」
はるか遠い昔のはなし
動物たちも、虫たちも、岩や風も
魂というものをもたなかった
世界にはまだ山も湖もなかった
そこに一羽のレーブンがやってきて
世界にはじめて森をつくった
あるとき海から大きな火の玉があらわれ
レーブンはその炎がもえつきるまえに
火の玉を、大地へ、崖へ、川へ投げいれた
それから動物は動きだし、木は伸びはじめた
レーブンは世界の秘密をにぎる神の鳥
そして吉兆、凶兆を知らせる使者なのだ