ヘキサグラム・スプレッド(ヘキサグラム法)
ここでは7枚のタロットカードを使ったスプレッドを紹介します。
もっとも有名であるヘキサグラム・スプレッド(ヘキサグラム法)を紹介します。
【ヘキサグラム・スプレッドとは?】
ヘキサグラム・スプレッド(ヘキサグラム法)は、リーディングテーマを選ばずもちいることができます。
占いたい事柄が恋愛であろうと、金運であろうと、転職や引越し、人間関係であろうと対応可能。
まさに、オールジャンルに対応した万能な展開法だといえるでしょう。
とくに、全般的な運気を占いたいとき。
たとえば新年を迎えるにあたって、自身の吉凶を知りたいという場合などではこのヘキサグラムスプレッドほど適した展開法もないでしょう。
どの展開法を使えばいいのか迷ったのなら、このヘキサグラムスプレッドをオススメします♪
もちろん、このスプレッドにも欠点はあります。
ヘキサグラムスプレッドはオールジャンルに適した展開法ですから、そのぶん各ジャンルに特化した部分、たとえば恋愛の悩みにおける "心の機微" だったり、出世に関する相談で知りたい "具体的なチャンスの内容" など、深く掘り下げたところまで読み取ることはできません。
この場合は、ヘキサグラム・スプレッドで占ったあと、もし気になる部分があったのなら、それに特化したほかの展開法をもちいるのがいいでしょう。
【ヘキサグラムスプレッドの意味(各位置のカードの意味) 】
ヘキサグラムスプレッドは、一見すると1枚のカードの周りを6枚のカードは取り巻いています。
実際には ①真上⇒②左下⇒③右下⇒④真下⇒⑤左上⇒⑥右上⇒⑦真ん中 の順番にカードを展開していきます。
① 真上のカード
頂点のカードは「過去」をあらわしています。
相手のあることを占った場合は、自分の知らない事実が出てこることもありますよ。
② 右下のカード
右下のカードは「現在、現状」をあらわしています。
③ 左下のカード
左下のカードは「未来」をあらわしています。
未来といってもそう遠いものではなく、だいたい1〜3ヶ月後、長くても半年後くらいだと考えて。
④ 真下のカード
真下のカードは「対策」をあらわしています。
これからあなた自身がとるべき行動や言動ととらえるましょう。
⑤ 左上のカード
左上のカードは「環境」をあらわしています。
自身を取り巻く環境や、相手のあることを占ったのなら相手の気持ちなど。
⑥ 右上のカード
右上のカードは「自身の本心や、希望」をあらわしています。
ときに、自覚していない本音が出てきて驚くこともあるでしょう。
⑦ 真ん中のカード
中央に置かれたカードは「最終的な結論」をあらわしています。
占った事柄の吉凶を示すもっとも重要なカードです。
【ヘキサグラム・スプレッドのやり方】
その1:シャッフルする!
ヘキサグラムスプレッドに限らず、タロット占いをするときはまずカードのシャッフルからおこないます。
タロットの入門書を読むと、シャッフルの方法がそれぞれ違うなど戸惑うこともあるかもしれませんね。
でも実はシャッフルのやり方に厳密な決まりはありません!
カードをすべて伏せてかき混ぜたり、トランプのように切ったり、各々のもっとも親しみやすい方法でいいでしょう♪
ここでは、ごくオーソドックスな手段を一つ紹介しておきます。
・ほかになにもおいていないテーブルの上、もしくはテーブルの上に十分な広さのクロスを敷き、カードを伏せておく。
・占いたいことを思い描きながら、カードを時計回りに混ぜる。
シャッフルに、回数や時間の決まりはありません。
自分自身が「これでいい」と感じるまで行いましょう。
その2:カットする!
カードを三つの山に分けてはまた一つの山に戻す。
これを何回か繰り返すことを「カット」といいます。
三つに分けたカードを一つの山に戻すときは、カードが元の状態にならないように順番を組み替えてくださいね。
具体的なカットの手順はカンタン。
まずは、シャッフルしたカードを裏向きのまま、ひとまとめにします。
そして次にそれを三つの山に分けます。
位置は決まっていないので、好きなところでカードを分けていきます。
枚数の比率が1:7:2のように極端なものになってもOKです!
シャッフルとカットは、カードを混ぜる意味だけでなく、気持ちを切り替えるための儀式でもあります。
イチローがバッターボックスでやる動作を見たことがありますか?
右腕を前に伸ばしてバットを掲げ、その先を見つめるような、例のアレ。
プロスポーツ選手の多くは、意識を集中するため動作があるものです。
占い師だって同じなのです!
タロット占いをする時には、日常モードから "占い師モード" になる必要があるのです。
シャッフルとカットによって、気持ちを落ち着かせましょう。できるだけ丁寧に行うことを意識してみて。
その3:ヘキサグラムに展開する
シャッフルとカットをおこない、一つの山になったカードをヘキサグラムスプレッドに展開していきます。
その際、山の上から順番に展開していくのが一般的ですが、占い師によっては山の中からランダムにカードを選ぶ場合もあります。
もちろんここにも決まりはありませんので、自身のなじみやすいほうでいいでしょう。
一見すると1枚のカードの周りを6枚のカードが取り巻いているヘキサグラムスプレッドですが、実はこれは、六芒星の中に最終結論のカードを配置してある形になります。つまり、三角形と逆三角形が組み合わさった形であり、カードを展開する順番もその通りに行います。
【リーディングのアドバイス 】
アドバイス①:カードとカードの "間" を読むべし!
ヘキサグラム・スプレッドは、どんな悩みにも活用可能。まさにオールマイティな展開法です。
しかしそのぶん、対象に踏み込んだり、掘り下げたりするカードがありません。
つまりヘキサグラム法を使うときに大切なのは、カードの意味に注目するだけでなく、その間を読むということなのです。
たとえば、現状に楽しいカードが出ているのに自分の気持ちがあまり弾んでいないようなら、過去のカードに注目してみましょう。
そこであらわれている問題が現在まで尾を引いたり、心に引っかかっていたりして、気分が盛り上がる妨げになっているのかもしれません。
アドバイス②:全てのカードをつなげて "流れ" に注目すべし!
ヘキサグラム法をもちいるときは、まず全部のカードを眺め、過去から現在、そのときの気持ちなど、すべてをつなげて観るようにしましょう。
するとカードでは表面化しなかった、深〜い部分まで見えてくることもあるはずですよ。
例えば、6枚目までがイマイチなカードなのに、最終結論だけがとても良いカードだった場合を考えてみましょう。
イマイチな未来にむかって進んでいくのに、最終結論が良いって・・どういうことなのか・・?
ここでカードの流れを思い描くようにすれば、その理由が見えてきます。
それはたとえば、現状に苦労が必要になっても、最終的に幸福にたどりつける選択も見つけられる、ということかもしれません。
「流れに注目して、決して一枚一枚のカードの意味だけにこだわらない」ことは、ヘキサグラムスプレッドをもちいるにあたって本当に大切なことですから、決して忘れないようにしてくださいね。
ヘキサグラム法は7枚のカードをもちいる展開法でありながら、7つ以上のこたえを見せてくれるスプレッドなのです。