タロットペアリングワーク
〜悪魔と恋人〜
悪魔
恋人
6組目のペアは「悪魔」と「恋人」です。
このカードは、どちらも男女が向かい合い、構図がとても似ていますね。
しかし片方には悪魔、もう片方には天使が描かれています。
2枚のカードは、どちらもお互いの強い結びつきを暗示します。
しかし、その結びつき方は "似て非なるもの" なのです。
悪魔のカードは「依存」を、恋人のカードは「共存」を表しています。
このペアは、二人の相性や、今の自分と相手との関係性などよく表しています。
【悪魔は依存】
悪魔のカードは、なんらかのカタチで、お互いが依存関係にあることを暗示しています。
「共依存」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
二人がその関係性に過度に依存し、囚われている状態です。
絵柄をみると、首に鎖がついて自由を制限されていますよね。
これは、どことなく共依存のカップルを彷彿とさせます。
共依存の関係にある二人は、お互いが精神的に自立しておらず、相手がいなければやっていけない、と考えてしまいます。
相性や関係性を占って、悪魔のカードが出たら、お互いがなにか良からぬ形で結びついていないか内省してみましょう。(相手は必ずしも個人とは限らず、組織である場合もあります。例えば「ブラック企業とそこに依存する従業員」など)
【恋人は共存】
"依存" の反対は "共存" ですね。
恋人のカードでは、二人がしっかりと結びつきながらも、お互いが精神的に自立しています。
このカードは必ずしも恋愛のことを表すだけとは限りません。
例えば、あなたが素敵な仕事に巡り会えることも、恋人のカードの管轄内。
あるいは、あなたと友達、あなたと家族、などなど様々な対象を包括します。
依存と共存は、対極にあるようで、実際には紙一重なところがあります。
悪魔と恋人のカードは、同じ物事のうらおもて。
タロットは、いつ依存が共存に転じるか、あるいは共存が依存に転じるか、見つめ直すきっかけを与えてくれるのです。
文:あみゅー