タロットペアリングワーク
〜塔と太陽〜
塔
太陽
7組目のペアは「塔」と「太陽」です。
太陽のカードは、私たちの人生における光の側面を、塔のカードは影の側面を暗示しています。
世界はまるでスターウォーズのように、つねに光と闇がせめぎ合っています。
でも絶対的な光や、絶対的な闇というものは存在しません。今この瞬間に光は闇へ、闇は光へと転じていくのです。 ここに人生の面白さがあるのかもしれません。
【塔は影】
雷に打たれる、燃える、崩れる、落ちる・・
ウェイト版タロットの塔の絵柄は「アンハッピーなこと集めました」と言わんばかりの構図です。(きっと、作者はそう考えてこの絵を描いたのではないでしょうか)
「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」という言葉を聞いた事があるかもしれません。
ある時、塞翁(さいおう)の息子が落馬して骨折してしまいました。
とんだ災難です。まさに塔のカードですね。
しかし、そのあとすぐに戦争がおきて、多くの若者が徴兵されていく中、塞翁の息子だけは骨折しているため徴兵を免れたのです! 落馬事故は、むしろ太陽のカードだったのかもしれません。
人生における幸不幸は、時間がたってみなければわからないものなのです。
【太陽は光】
白馬、赤い旗、赤ちゃん、ひまわり・・そして光り輝く太陽!
まさに「ハッピーなこと集めました」のカードです。
しかし太陽のカードに描かれている幸せも、絶対的なものではないのです。
昔の人は、絶対的に良いことや、絶対的に辛いことなど存在しない、という事を、よく知っていました。その事を示すことわざはたくさん存在します。
「災い転じて福となす」「怪我の功名」「塞翁が馬」「人生楽あれば苦あり」「雨降って地固まる」・・etc
大切なのは、光も影もひとつの人生の側面にすぎないと認識することです。
そうすれば目の前のことに一喜一憂しないで、もっと大きな視点で俯瞰してみることができるようになるでしょう。
嬉しい事も、辛い事も、すべてはあなたの心次第なのかもしれません。
文:あみゅー