タロットペアリングワーク
〜節制と正義〜
節制
正義
10組目のペアは「節制」と「正義」です。
節制は "中庸"(ちゅうよう)ならば、正義は "極端" です。
これらのカードは、あなたが迷いの中にある時に、とくに効力を発揮します。
Aにすべきか? Bにすべきか? という場面に出くわしたとき、
節制が出たら、AとBの間に、Cという選択肢がないか考えてみましょう。
正義が出たら、AまたはBのいずれか一方だけに決断する必要があります。
【節制はくっつける】
今あなたがダイエット中だと仮定しましょう。
夜中にお腹が空いて冷蔵庫を開けると、そこには美味しそうなショートケーキが・・ゴクリ・・
さて、あなたはケーキを食べる? あるいは食べずに我慢する?
そんな時、節制のカードはこう言うでしょう。
「半分だけ食べるってのはどう? 食欲も満たせるし、カロリーも半分ならぎり大丈夫でしょ!」
全部食べたらカロリーオーバーだけど、食べないと今度はストレスになってしまうでしょう? どちらにも偏らず、中庸(ちゅうよう)が一番!
節制のカードは、「A:食べる」「B:食べない」をくっつけて「C:半分だけ食べる」という選択肢を提示します。
【正義はわける】
正義のカードは、問題に対して、白黒ハッキリつけなくてはならないことを暗示しています。グレーゾーンや中間はありません!
"夜中のケーキ問題" に対して、正義のカードはきっとこう言うでしょう。
「食べるなら全部食べる!食べないなら食べない!中途半端が一番良くない!」
カードに描かれている人物は、左手に天秤を、右手には剣を掲げています。
正義のカードは、あなたに何らかの迷いを断ち切らなくてはならないことを示唆しています。
せいぎせいぎせいぎ(正義)・・と繰り返していると、いつの間にか、ぎせいぎせいぎせい(犠牲)と言っていることに気づきますね。
正義に犠牲はつきものです。何かを得ることは、別の何かを失う事でもあるのです。
節制のように "中庸" を目指すのではなく、ある意味、"極端" なのが正義のカードなのです。
中庸と極端のどちらが良い、という話ではありません。
あなたが今どうするのが最善なのか?タロットはそれを示してくれるのです。
文:あみゅー