ブドウ | the celtic tree

ブドウ科・蔓性低木。
古代ケルト世界において、ブドウは豊穣と繁栄の象徴でした。
母なる大地にしっかり根を張り、太陽の光を浴びて育つブドウ。
紫色の光を跳ね返すつぶらな実は、したたるばかりの甘美な香りを漂わせます。
たわわに実るリンゴとはまた違い、ブドウはまるで妖艶な女神が笑いかけているような、優雅なイメージを思い起こさせます。
ドルイドは妖精たちと共にブドウの実を食べ、霊感を高めたのです。
また、ブドウはワインにも使用され、心身ともにリラックスした優美な時間を演出します。
もちろん古代ケルト人にとっても、そのエキスは生命の水そのものでした。
ケルト人にとってブドウとは、豊穣の女神に見守られた繁栄のシンボルだったのです。
【ケルトツリータロット】

豊穣と繁栄のシンボル、ブドウ。
ブドウに宿る豊穣の女神は、 物事の成長を促します。
またこのカードは、実りの時を暗示し、母性や豊かさの象徴でもあります。
リラックスできる優雅な時間や、愛し愛されることで得られる満足感を表すことも。
逆位置では、マンネリや怠惰、また贅沢すぎる事や、嫉妬や虚栄などを表します。
ブドウはタロットの女帝に対応しています。
文:あみゅー