マツ | the celtic tree

マツ科・常緑高木。
古代ケルト人にとって、マツは火の精霊が宿る樹木でした。
天につき刺さる針葉、そして太くてゴツゴツした赤い樹皮は、まるで風に踊る炎を連想させます。
すべてが凍てつく北欧の厳しい冬、あるいは漆黒の暗の中では、火は生命にとってなくてはならないものでした。
ドルイトたちは、脂の多いマツを発火材料として利用したり、邪気や欲望を振り払う強力な魔除けとして捉えていたのです。
また、火はケルトの戦士たちにとって、挑戦や勝利のシンボルでもあります。
マツの女神は必ず勝利をもたらしてくれると信じていたのです。
火の樹木はささやきます。
「大切なものを見つけるためには、先に進まなければならない。松明を燃やし続けよ」
【ケルトツリータロット】

火の精霊が宿る樹木、マツ。
このカードは、勝利やチャレンジ精神を表します。マツの女神が微笑めば、あなたは望む状況をつかみ取ることができるでしょう。
恋愛ではライバルへの勝利や、積極的なアプローチ、スピード婚などを暗示することも。
逆位置では、焦りすぎや、無謀で見切り発車な様子などを表します。
マツはタロットの戦車に対応しています。
文:あみゅー