ルーン文字の意味 その3:ソーン
ソーンのルーン文字の意味するところはやや複雑である。
ゲルマンルーンやアングロサクソンルーンなど、当時いくつかの種類があったルーンの中でも解釈が異なっていたためである。 ゲルマンルーンのソーンは北欧神話に出て来る「巨人」「雷神トール」を表していたとされる。
一方アングロサクソンルーンのソーンは「トゲやいばら」を表していたそうである。
そのためかソーンの解釈を執着やプライドという人もあり、トゲや障害という人もいたりと様々である。
このルーン文字を正しくリーディングするためには、
①現在の状態
②その結果どうなるか
の2つのイメージを大まかに捉えることをおすすめする。
現在置かれている状況は「なんらかの障害や邪魔が入るかもしれない」「被害を受ける可能性がある」であると考える。そして「物事が進まなくなる」「多少のダメージを受ける」という結果が生まれる。
邪魔とはもしかすると本人の執着心やプライドかもしれない。あるいはトゲのある植物地帯を歩くかのごとくトラブルが多く停滞しがちなプロジェクトかもしれない。
筆者は様々な書籍を読みこのルーン文字の解説を学んだが、
ソーンはただ単に邪魔をしているわけではない。その邪魔によってあなたを守っているとの考えが筆者は一番気に入った。
ソーンによる停滞は「今は前に進まない方が良い状態」であると考えると良い。
障害が起こったり邪魔が入るかもしれないが、それによってもっと大きなダメージが起こらぬようあなたを守ってくれているのである。
道路標識で言うと「止まれ」が近いように思う。(ソーンのやり方はもっと手荒いと思うが・・)
わざわざ停車するのは面倒で時にはイライラするかもしれないが、それによって大きな事故が起こらぬようにしているのである。
ソーンが出た時には強引に物事を進めず、まずはしっかりと足下を固める事に時間を費やそう。
経験者の意見を聞き、慎重に物事を進めると良いだろう。
ソーンの形を見るとハンマーに似ていることから「雷神トールのハンマー」とした解釈も存在する。
ハンマーの先が尖っておりつまり1点に力が集中される。
アレもコレもと手を出したり集中力が欠けている場合には、目標のターゲットに力を絞るようにとのメッセージであると考える事も出来る。
ルーン文字はその形から何かを感じたならば、一般的に定義されたものと違った解釈をしても良い。直感が正しければきちんとした結果が導かれるのである。