ルーン文字の意味 その12:ヤラ
ヤラは1年・収穫を表すルーンである。
(英語のYearはここから来ている。)
ルーン占いでヤラが出たときは、いくつかの解釈が考えられる。
ひとつは、続けてきた努力が実り収穫を得る時期に来ている事を表す。
その場合、長期的に取り組んできた物事の成果が出るなど嬉しい結果が期待出来そうだ。急に降って湧いたような成果ではなく、継続的に努力してきたことが前提であるが。
もう一つは今のまま永続して努力していけば将来収穫の時期を迎える事が出来るからとにかく継続せよとの励ましのメッセージである。
ヤラは"収穫"よりもどちらかというと"継続の大切さ"を強調する意味合いの方が強いかもしれない。
稲が育つように毎日すこしづつ進歩や成長しているのであるが、なかなか日々の生活で実感することがないかもしれない。
時にはモチベーションが下がってしまうのは仕方がないだろう。
がむしゃらな努力を毎日する必要はない。モチベーションが上がらない日は休んでも良い。しかしヤラのルーンが出たならば決して辞めてはいけないと教えてくれている。
ヤラは毎日コツコツという言葉がピッタリのルーンである。
派手さはないが1年、2年、5年、10年と続けることで何もしなかった人と比べて大きな差になっているのである。時間はかかるがヤラのパワーは強力である。作家の村上春樹氏は「書くという仕事は毎日、10円玉を貯金箱に積み立てていくようなこと。」だと言っている。
ヤラがネガティブに出た時には、結果を急ぎ過ぎている可能性がある。
または、あなたが必要以上に力んでいるかもしれない。
そんな時、ヤラは自分の出来る範囲で構わないから焦らず地道にやっていくようにと言っているのである。
ヤラに似たルーンにフェオがある。
まずヤラとフェオは地道な努力を表す点で似ている。フェオは家畜を増やす事で豊かさを手に入れるルーンで、ヤラは農作物を育てることで豊かさを手に入れる。 フェオは自分の持っている価値を見つけ能動的に増殖させる行動力が必要となるが、ヤラは当たり前の事を当たり前にやるようにという意味合いが強い。