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ケンは物事の始めには最適なルーン文字と言えるでしょう

ルーン文字の意味 その6:ケン

ルーン文字のケン

ケンは松明(たいまつ)の火を象徴するルーン文字である。

火は勇気、やる気、情熱などの象徴である。
また火は暗い場所を明るくすることから、知らなかった世界を知る。新たな知恵を得るとといった意味がある。

火の基本的な性質として①熱 ②明るさ という2種類のエネルギーを放出する。ルーン占いでもこの2つの性質を元にイメージを膨らませてリーディングを行っていく。

まずは①の熱について。

ケンがポジティブに出ている場合、
自ら積極的に何かを始める。情熱的な行動をするといった意味が考えられる。新しく何かを始めるには最適なルーンであると言える。

日本語にもやる気をメラメラと燃やす、勇気の炎、燃え上がる情熱、希望の灯火など様々な言葉は沢山ある。
「ぱちぱち」「ぼーぼー」「めらめら」といった擬音を伴い色んなものが燃えるわけである。

ケンがネガティブに出ると、熱量が不足しているか、熱量が良からぬ方向に出てしまう。

熱量の不足は、例えばやる気が無くなったり恋愛では相手への想いが冷めてしまうなどが考えられる。
また戦争などの争いごとや嫉妬心を燃やすような場合、自他ともに得が無い事に力を使ってしまっている。

次に②の明るくする性質の方を見てみよう。
こんな内容の外国のことわざを聞いた事がある。

「言葉を持たない人間は窓が無い真っ暗の部屋の中に住んでいるようなものである。そして一つの言語を覚えると窓が一つだけある部屋になり、2つの言語を知ると窓が二つある部屋に住むことになる。」

ケンが明るさの性質として知恵や教養を表すときのイメージはこれに近い。知恵を得る程、手にする松明(たいまつ)の本数も多くなり周囲を明るく照らし出すことが出来るのである。

ケンの持つ知性としての性質はアンスールと似ているので違いに注意しよう。ケンの知性は知恵を表しアンスールの知性は知識を表す。 

上に書いた言語についてのことわざだが、言葉は知識として覚えてもいざという時に使う事は出来ない。
自分の血肉となるまで繰り返し実践して初めて使いこなしていると言える。 そのことから言語は知識よりも知恵の意味合いが強いと思う。

またケンには今まで分からなかった事が分かる、ひらめき、開眼するという意味もある。


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