ルーン文字の意味 その4:アンスール
ルーンの意味
アンスールは元は「神」を意味する。
その後、知性やコミュニケーションを意味するルーン文字となった。
ここでいう神とは北欧神話の最高神オーディンであるとするのが一般的である。オーディンは博識で頭の回転も早い知恵の神である。
日本にも学問の神様が何人かいらっしゃるがそれに近い存在かもしれない。
アンスールはアンサー(答える:Answer)と語源となったルーン文字で、あらゆる事に答えることが出来る知性・知識を象徴しているのである。
(余談だが、某検索エンジンのグー○ルは知りたい事をググれば何でもアンスールしてくれる。もしかすると現代版知識の神なのかもしれない?笑)
答えるには口が必要であることからアンスールは言葉や口を表すルーン文字でもある。
アンスールがコミュニケーションを表す場合、
言葉が不足していないか?あるいは余計な事まで言い過ぎていないだろうか?という点をチェックしてみよう。
すれ違いが起こらないようコミュニケーションを上手く取るようにすること。
現代はメールやSNS、LINEなど便利なコミュニケーションツールが沢山存在する。しかし顔の見えない相手と文字だけでのやりとりには限界がある。大切なことは実際に会って話してみること。
親密な相手でも思っているだけでは自分の考えが伝わっていると思っていないだろうか。自分の意見を言葉にして伝えるよう意識してみよう。
アンスールは知性を象徴するルーンでもあるから、
専門知識をもったその道のプロから有益な情報を得るといった事も考えられる。
事を始める前に経験者やその道の専門家に意見を聞いてみるのも良いだろう。
(またまた余談だが、アンスールの形は稲が実を熟して垂れ下がっているように見えないだろうか。
”実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな”という言葉が日本にはある。
知性や学問に優れた人格者が謙虚でいる様子をあらわす句であるが、そこからアンスール=知性と連想すると覚え易いかもしれない。)
知性を表すルーン文字はアンスールの他にケンがある。
この2つのルーン文字の違いについて、
アンスールは知識を表すのに対し、ケンは知恵を表す。
知識と知恵の違いは知識は道具で知恵はそれを使う能力と考えると分かり易いかもしれない。
例えばいくら高価な大工道具(知識)があってもそれを使いこなす能力(知恵)が無ければ良い家を建てることは出来ないだろう。