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仕事ならベオークは部下を育てるという意味にもなる

ルーン文字の意味 その18:ベオーク

ルーン文字のベオーク

ベオークは母性や成長、愛情などを表すルーンである。

ベオークは元は樺の木(白樺など)を表すルーン文字である。
樺の木などの樹木はゲルマン人やケルト人にとって春の芽吹きや生命の誕生の象徴であった。

豊かな森を想像してみよう。
肥沃な土壌に多くの植物が育ち花が咲き実がなる。
ミツバチが受粉を媒介してまた新しい花が咲く。
小鳥や昆虫、動物や植物。多くの命がそこで誕生し育まれる。

ベオークのイメージはこの豊かな森である。
子供がすくすくと成長するのを見守る母親のように、
安心感と安らぎを与え、やさしく包み込む。

ルーン占いでベオークが出たら、母性や誕生、成長などのキーワードを元にリーディングしていく。

母性とはいえ必ずしも女性だけを表すわけではない。男性の場合にも当てはまる。
例えば、部下を育てる上司は養育的な親の心が必要である。
また自分の発案したプロジェクトを育てるといった事も、子供を育てる親に見立てることが出来る。

ベオークは穏やかなルーンであるが、
人は物を成長させるためには優しくすることだけではない。

ベオークがネガティブに出るときを考えてみよう。
まずは愛情が多過ぎる、つまり過保護の状態である。

「子供を不幸にする一番確実な方法は、いつでもなんでも手に入れられるようにしてあげる事」

とはジャン・ジャック・ルソーという哲学者の言葉であるが、
時にはあえて手助けしない事が子供の成長を促す。
それが成長を見守るということである。

あるいは愛情が不足している状態を表すこともある。
幼児期の愛情不足が原因で非行に走るなど性格に問題を抱えることがある。子供であればスキンシップをしたり褒められたり沢山の愛情を注がれることで、”自分は守られている”という安心感に包まれて伸び伸びと成長していくことが出来るのである。

カップルで、彼の母親のようになってしまう女性がいる。ヒモを養うような女性などが当てはまるだろう。
彼と彼女の自立した大人ではなく母親と子供のような関係になってしまうのである。このような場合にもベオークがネガティブに出る。


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